Tsunagu Research Project

Tsunagu Research Project

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世界の仲間と議論する

リバネスでは、2020年夏より、国際共同研究プロジェクト「Tsunagu Research Project(つなぐ・リサーチ・プロジェクト)」を開始しました。
次世代を担う中高生研究者が国境を越え、同じテーマで一緒に調査に取り組むことかできる共同研究プログラムです。東南アジアからの参加校とともに、ウェブミーティングやウェブサイト上の情報共有などを行いながら研究を進めています。

プロジェクトの狙いと概要


Tsunagu Research Projectでは、共通の大きなテーマを共有しながら、半年間に渡って研究を進めていきます。本プロジェクトの狙いは、日本国内と海外の中高生が、議論し、お互いを理解して、助け合いながら研究を進めることで、自分たちの研究のテーマをより深く理解するきっかけを与えると同時に、これまでに気づかなかった世界の課題や、研究に対する視点に気づくなど、国際的な視野も養うことができる点です。このプロジェクトを通して、視野を世界に広げ、世界に仲間をつくっていくことで、グローバルに活躍できる次世代を育成していきます。

2023年 新年度参加チーム募集開始!

研究テーマは「水と食」「環境発電」

Connect and Collaborate using Science and Technology
in Creating a New Sustainable Form of Water, Food and Energy.

2023年度は、二つのテーマでTsunagu Research Projectのチームを募集します。一つは「水と食」。もう一つは「環境発電」です。

テーマ①「水と食」<課題提示国 シンガポール>

ガーデンシティーと言われる東京都23区とほぼ同じ大きさのシンガポールは東南アジアのハブとして知られています。その反面、国土の小ささと天然資源の確保は立国時から課題として存在し続けています。実際、人の生活に欠かせない水を隣国マレーシアから、また食料の約9割を輸入に依存している現状があります。そこで、シンガポール政府は、食料自給率を2030年までに30%まで引き上げ、2060年までに国内水需要の30%を海水淡水化によって賄えるようにすることを目指しています。 都市国家であるゆえ、農業用地は国土の1%にも満たない制限のなかで、テクノロジーを活用しながら、水と食糧の基盤確保、産業育成を本格化しています。

テーマ②「環境発電」<課題提示国 日本>

エネルギー創出に関する研究は世界中で行われている中で、学術的価値はトップデータを出すところにあります。一方で、「資源不足・持続可能性」という命題に立ち返ると、誰もが手に入れられるもの、誰もが使用できるものという汎用性の重要性が浮き彫りになってきます。IoT(モノのインターネット)を活用した高度なエネルギーマネジメント技術により、これらを束ね(アグリゲーション)、遠隔・統合制御することが必要だと考えられています。そんなIoT機器などの小さなデバイスの自立型電源として活用できると考えられているのが、「エネルギーハーベスティング技術」です。このテーマでは、日本と東南アジアの中高生が、それぞれの地形や環境を生かして発電に挑戦します。

募集対象は、フィリピン、シンガポール、マレーシア、日本の中高生です。

<募集要項>

  • 国内の中高生チーム 最大10名程度
  • 英語での日常会話コミュニケーションがとれること(企画運営、研究メンタリングは全て英語で行われます)
  • 環境に関する研究に興味があり、少しでも取り組んだ経験があると尚可
  • インターネット接続環境が整っていること

<スケジュール(予定)>

〜2022年4月30日 申し込み受付期間
5月1日〜参加チーム選考
5月中旬 参加校発表
★6月9日 プロジェクトキックオフ

<プロジェクト フェーズ1 調査>
★6月30日 中間集合ミーティング①
<プロジェクト フェーズ2 実験>
★9月8日 中間集合ミーティング②
★10月20日 最終発表会@サイエンスキャッスルアジア大会(マレーシア)

★オンラインイベントの日程
最終発表会は、中高生のための学会「サイエンスキャッスル」のアジア大会(マレーシア)にて行います。希望するチームは、マレーシアへ渡航し現地にて最終発表会に参加することも可能です。

<参加費用>

30万円(税抜)/チーム
(1チームは10名程度が推奨)

【上記費用に含まれるサービス】
●オンライン集合発表やディスカッション(合計4回)への参加
・セッションのファシリテーション
・ディスカッションの支援
●研究メンタリング
・研究指導、プレゼンテーション指導など
・月1回、合計7回まで
●プロジェクトマネジメント費用
・コミュニケーションツール開設など

<お問い合わせ>

プロジェクトの内容詳細については
リバネス教育開発事業部 担当:小山、前田 へお問い合わせください。
電話:03-5227-4198    メール:[email protected]

2020年度取り組み実績

研究テーマは「土」

2020年度より取り組みはじめた本プロジェクトでは、まず、「土」をテーマに参加校を募集しました。学校の校庭、家の庭、河川の土手などの土、農業に必要となる土など、土には様々な可能性と課題、そして不思議が存在します。それぞれの国・地域の次世代研究者が、彼らの選んだテーマを持ち寄って一緒に議論・研究をします。
各参加校には、興味のあるトピックを事前に検討してもらったうえで、①土壌生態系、②土壌と農作物、③土と環境づくり、④土壌汚染の4つのテーマに分かれ、共同で研究を進めました。

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2020年度プロジェクト期間:2020年7月〜2021年1月
募集対象学校:国内中高校、東南アジアの中高校
使用する言語:主に英語(オンラインで実施する参加校共通の会の進行や配布資料は英語。各学校の個々のメンタリングは日本語も可能)

参加校

2020年度は4カ国から合計7校、14チーム、48名が参加しました。

〔日本〕浦和実業学園高等学校 / 関西国際学園 中高等部
〔シンガポール〕School of Science and Technology, Singapore / Clementi Town Secondary School
〔マレーシア〕Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak / Sekolah Sains Seri Puteri
〔フィリピン〕Philippine Science High School – Western Visayas Campus

研究プロジェクト

チームと課題 各学校の取り組み
土壌と環境 / Soil Engineeringグループ

建造物を建てる上で重要になってくる土壌の安定性。土壌の組成や物性、挙動を理解することで、より安定した土壌の性質を探る。

Philippine Science High School  Western Visayas Campus
土壌粒子のサイズや形状と土の安定性の関係を調べる
Sekolah Menengah Sains Seri Puteri
土壌の侵食とせん断強さの関係について調べる
School of Science and Technology, Singapore
土壌の違いによる水の浸透度に与える影響を調べる
土壌と作物 / Soil & Crop グループ

作物を育てる上で、最適な土壌とはどのようなものか。各国でよく育てられる作物についてその最適な土壌とは何か調べた。

Clementi Town Secondary School
砂質土、ローム質土壌、粘土質土におけるチョイサムと白菜の成長
Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak
泥炭土、粘土質土、ローム土壌におけAlternanthera sissooの成長
School of Science and Technology, Singapore
トマトの成長に対する土壌酸性度の影響
土壌汚染 / Soil Pollution グループ

マレーシアの土壌では、農家が適切な肥料の使い方の知識がなく土壌汚染が進んでいる。そこで、人工肥料ではない自然由来の肥料の可能性を探る。

School of Science and Technology, Singapore
根粒菌の影響を調べる
Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak
窒素が植物の成長に与える影響を調べる
浦和実業学園高等学校
歩行虫の糞が土壌に与える影響を調べる
土壌と生態系 /Soil Ecosystem グループ

土壌と周辺の環境は関連している。そこで、土壌の組成物とそれに関連する環境要因について研究した。

Philippine Science High School  Western Visayas Campus

Mangroves Assessment using Geographic Information Systems

地理情報システムを使用したマングローブ林の評価

Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak, MY

コーヒーかすが植物の成長に与える影響

School of Science and Technology, Singapore 

土壌中の微生物と周囲の環境の関係性

関西国際学園(KIA)

兵庫県における山地の、物理的・化学的・生物学的解析を用いた土壌性の比較

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協力

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